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2008年08月05日

● あんどーなつ - 江戸和菓子職人物語 - 第五話 「出たあ! 浅草幽霊大騒ぎ」

あんどーなつ - 江戸和菓子職人物語 - 第5話

お盆も近づく夏の最中、墓参りに満月饅頭を持っていくという菊子が満月堂にやってきた。
応対した奈津は、体調が悪そうな彼女のことが気にかかる。
そんな折、奈津は酒種の仕込みに初めて関わることになった。
これは、饅頭の生地に混ぜ込むことで蒸し上げたときに香りを生む、まさに満月饅頭の命。
酵母ともち米を混ぜて発酵させるのだがこれが非常にデリケートで、
数時間毎に撹拌(かくはん)しなければならないのだ。
その作業中、梅吉、竹蔵、光子は近隣住民との軍鶏(シャモ)鍋パーティーに呼ばれ、
奈津がこの酒壷の撹拌作業を一任されることに。無事に数度目の撹拌を終え、
軍鶏鍋パーティーに顔を出した帰り道、奈津は道端に落ちた菊子のスカーフを発見する。
胸騒ぎを覚えた奈津は彼女を探すが、やっと見つけた菊子は思いつめた面持ち。
奈津は命を絶とうとする彼女を引き止め、生きることの大切さを必死に説く。
その翌日、酒種をチェックした梅吉は「カビが生えて使えない」と奈津に非情の通告をする。
菊子との一件で、撹拌のタイミングが遅れたためだった。
責任を感じた奈津は・・・!?(公式HP

・脚本 …… 長川千佳子 / 演出 …… 竹村謙太郎
・出演 …… 貫地谷しほり ・ 國村隼 ・ 尾美としのり ・ 細田よしひこ ・ 林家正蔵 ・ なぎら健壱 ・ 柴田理恵
        白川由美 ・ 風吹ジュン ・ 山田明郷 ・ 笛木優子 ・ 真瀬樹里 ・ 金谷真由美 ・ 高川裕也 etc
・主題歌 …… MONKEY MAJIK 「ただ、ありがとう」 (エイベックス・エンタテインメント)
・原作 …… 作・西ゆうじ / 画・テリー山本 「あんどーなつ-江戸和菓子職人物語-」 (小学館)

あんどーなつ 1―江戸和菓子職人物語 (1) (ビッグコミックス)あんどーなつ 2―江戸和菓子職人物語 (2) (ビッグコミックス)あんどーなつ 3―江戸和菓子職人物語 (3) (ビッグコミックス)あんどーなつ 4―江戸和菓子職人物語 (4) (ビッグコミックス)あんどーなつ 5―江戸和菓子職人物語 (5) (ビッグコミックス)ただ,ありがとう

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夏と言えば、怪談話。そんな怪談話と命の話を織り交ぜての展開。
綺麗なんだけど幸薄そうな笛木優子さんは、幽霊ぽい雰囲気がお似合い。

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奈津が酒壷の撹拌作業を「やらせてください!」と言った時点で失敗フラグが・・・。
未熟者が失敗をするというのは王道とはいえ、そんなに気持ちの良いものではない。
でも、ここからがこのドラマらしいまとめ方で、不快感なく見れるのが良い。
しっかり先輩職人からのフォローもあったし、
「仕事を全うするっていうのはな、一人で全部背負い込むことじゃないんだ。」
という親方からのありがたいお言葉もありつつ、
奈津の不思議な体験を通して、職人といえど万能ではなく・・・
「満月饅頭が職人の力よりも麹の力の方が大きい
手出しのできない領域が一杯あるんだよ」と親方が言うように、
すべてのことを職人一人で何とでもなるという世界ではなく・・・
饅頭ひとつを取っても、いろんな力が合わさってできているという重さが良く出ていました。

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オープニングで奈津が手を合わせるシーンから始まり、
作業をする前にみんなで神棚に手を合わせたり、とこのドラマは拝むことが多いのですが、
宗教的な意味合いではなく謙虚さの表れで重要なシーンなんだなと。
だから、奈津が「多分、助けてくれたんです・・・麹と誰かが」と言い、
親方が「いつも誰かが助けてくれると思うなよ」と奈津に言うシーンは良かった。
ここで親方の言葉がないと、ただの宗教的な話になってしまうのを、
精神的な話に落ち着かせることができていて、オカルトドラマにならずに済んだかと。
頼るための拝みじゃなく、過信しないための拝みということでしょうか。

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「違う物を満月饅頭と言って売れない」
昔はこうした損をしても看板へのプライドがあったのに、
今は利益がでれば何でもありですからね・・・。
目に見えるところでは誰もがしっかりやる訳で、目に見えないところでこそ誠実さが必要。
このドラマは「満月饅頭がない満月堂を開けられません」と言い切った女将のように
真っ直ぐで小細工しないところが持ち味だなとつくづく思います。
物語の内容に特別なものはないけれど、とにかく安心して見れる質があります。

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小豆洗いの怪談話も、しっかりオチがついたところで、お後がよろしいようで。

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