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2007年12月23日

● ちりとてちん 第12週 「一難去ってまた一男」

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喜代美が入門してから、2年半の月日が流れた。徒然亭一門の寝床寄席もすっかり定着し、
今や立ち見が出るほどの盛況ぶりだ。
一門会の最終日、天狗芸能の鞍馬会長が突然現れる。
そして12月25日に天狗座で一門会を開くよう、草若に伝える。
念願の晴れ舞台への復帰に喜びを爆発させる一同だが、一人小草若は浮かない。
最近はかつての勢いもうせて落ち目となり、レギュラー番組がどんどん減っていたのだ。
小草若は焦りからけいこにも身が入らず酒浸りになるが、
ある日酔った勢いでライバル落語家の尊建を殴ってしまう。
だが店に居合わせた草々がとっさに自分が殴った、と小草若をかばう。(公式HP

・脚本 …… 藤本有紀 / 演出 …… 菓子浩
・出演 …… 貫地谷しほり ・ 和久井映見 ・ 松重豊 ・ 江波杏子 ・ 京本政樹 ・ 佐藤めぐみ ・ 原沙知絵
        渡瀬恒彦 ・ 青木崇高 ・ 桂吉弥 ・ 茂山宗彦 ・ 加藤虎ノ介 ・ 木村祐一 ・ 田実陽子 etc
・テーマ曲ピアノ演奏 …… 松下奈緒

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貫地谷しほり


ちりとてちん 完全版 DVD-BOX II 割れ鍋にドジ蓋ちりとてちん 完全版 DVD-BOX III 落語の魂 百まで「ちりとてちん」オリジナル・サウンドトラックちりとてちん―連続テレビ小説 (NHKドラマ・ガイド)


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徒然亭一門で、念願のメジャー復帰!
しかし、現実でも良いことがある時こそ、悪いことも起きる訳でして・・・好事魔多し。

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圧倒的に尊建が悪くても、手を出しちゃうとね。
この時、小草若はもう落語はできないと思い、草々は小草若から落語を奪ったらあかん。と、
脳裏をよぎったと思うのですが・・・

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今まで、やたら草々が小草若に落語をちゃんとやれ!と事あるごとに小言を言ってきたか、
やっと分かりました。ただ真剣に落語をしない小草若に苛立っていたのではなく、
草若が、小草若が実子なだけに弟子の中でも、一番後を継がせたいと願ってると思い、
その願いを叶えさせなければという、草若、小草若親子のことを思っての行動だった訳です。

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そんな思いを叶えさせるため、草々がすべてを背負う姿は漢。
そして、泣いて馬謖を斬る草若の心情を考えると・・・。
六年前の事件以来、草々だけが草若から離れることなく、草若の復帰だけを願って
頑張ってきた今までのことを思い出すと、このシーンは本当に切なすぎ・・・。

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なんだかんだいって、喧嘩をしながらも、いつも草々が小草若を気にかけている
理由が分かると、まだ草若が元気だから小草若は親である草若のことまで考えようと
しないけれど・・・親を亡くした草々だからこそ、本当に草若を喜ばせることが出来るのは、
おまえだけなんや!という思いで叱咤激励してたんだ・・・。

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今まで、ただの落語馬鹿かと思っていたけど・・・ごめん。
こんなに切ない過去があったとは。
頭を下げてまで、家族に入れてくれた草若から見放されて、またひとりぼっちにならないよう
落語を頑張っていたなんて・・・。草々にとって、落語をする=家族でいられるという思いは、
悲しくもあり、本当に草々の純粋で真っ直ぐな人格を表してますね。

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そんなことを知ってからのこのシーンは・・・泣けます。

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自分を犠牲にしてまで、やらなきゃいけないことはある。
小草若を守った草々、草々を迎えにいく喜代美。
理屈では損なことは分かっていても、
師匠である手前、草若も喜代美に破門や!と言いつつも・・・恐らく心の底では、
一人で寂しくしてる草々を連れ戻してきてくれないかと思っていたんじゃないかと。

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被害者の尊建が草々を許して欲しいと言い。柳眉も仲裁役として許して欲しいと言い、
四草も草原も草々の破門を許して欲しいと草若に願い出るシーンを見てると、
ひとりぼっちだった草々だったけど落語を始めて、草若という親ができ、草原、小草若、四草、
若狭と兄弟ができ、柳眉、尊建という仲間もでき、みんなが草々のことを気にとめてくれ、
草々はもうひとりぼっちじゃないんだなぁ、と思うと胸が熱くなるとともに、
こんなことで、やっと草々が作った環境を壊しちゃあかん!という思いも強く感じます。

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かっこつけて飛び出した草々だけど・・・
もともとひとりぼっちがひとりぼっちに戻っただけと強がっていたのかもしれなけど、
心のどこかでは、誰か探しにきてくれへんかなとか思っていたんじゃないかな。
ひとりになって時が過ぎれば過ぎるほど、草若で過ごした何気ない日常が、
どんなに温かかったかを思い出さずには、いられないでしょうから。
だから、喜代美が連れ戻そうとした時も素直に従ったような気がします。
生きていると、どんなことでもいいからきっかけがないと素直になれない時がありますよね。

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草々が思う以上に、草々は草若のちゃんとした息子だった。
草々が所詮、自分は・・・と草若との間に壁があると思っていたのは、
草々が自分自身で作っていただけ・・・。
破門を言い渡した草若の苦悩、大切な家族を失ってまで破門を受け入れた草々の
心情を察すれば・・・もうこの二人の抱擁があれば言葉はいりません。
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コメント

●をを管理人さん!
「ちりとてちん」の、とりわけ今週の記事は特に気合い入っておりますな?
草々の過去とその思いがわかって実にいいドラマでした。

このドラマに出てくるどのキャラクターが実によく書けていて、しかも間延びもせず展開も思ったよりずっと早い。
喜代美の成長は著しいですよね?草々を迎えに行った姿はほんと後光が射していましたよね?

前にやっていた「ど○ど○れ!」とか昔の朝ドラの典型で退屈で退屈で、典型的ないじめとか「細腕繁盛記かっ!時代錯誤なっ!」ってつっこみ入れてましたから、宮本信子なんていい女優なのに良い人なのかいじわるな人なのか、女将としての資質がある人なのか、キャラクターが最後までつかめませんでしたもの。
結構みんな単純で・・・やっぱり脚本&キャスティング&演出の三拍子が揃っていないとダメですね~管理人さん???

>えーちゃんさん

そんなにいつもと違いますか?(笑)

草々の過去が分かったことで、今までのことを振り返ると、すべてが繋がって、今回のエピソードに加え今での分も含めて感動でした。

そうなんですよね、このドラマの良さのひとつとしてテンポが良いということですよね。
展開だけ速くて内容がついていかないドラマは多くありますが・・・
内容もあり、間延びぜずに進む展開は絶妙だと思います。

喜代美も成長していますし、喜代美の周りの人間も成長し、主人公だけを何とかしとけば良いやというチープな脚本じゃなく、ドラマ全体の中でみんながそれぞれの役割をしっかり果たせてるのが良いですね。

キャラ設定というのは重要ですよね。
その点このドラマの凄いところは、いきあたりばったりのキャラじゃなく、初めからかなり作りこまれて、こういうキャラだからこういった行動を取るという一貫性があって良いですよね。

理想は、その三拍子があれば良いですよね。
脚本に負けないような演技、演出、
演技に負けないような脚本、演出、
演出に負けないような脚本、演技、
と、互いのプロが競ってくれるとレベルの高いものが出来ると思うんですが。
まだすべてが終わってないのであれですが・・・「ちりとてちん」は、そんなドラマのひとつになりそうですね。

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